感染症発生動向(潮来保健所管内)

ページ番号1002043 掲載日 2019年6月6日 更新日 2024年7月22日

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茨城県が発表している感染症流行情報より、潮来保健所管内の感染症発生状況(定点把握)を抜粋し、公表しています。

2024年7月、管内の感染症発生状況の動向について更新しました。

管内の感染症発生状況の動向(2024年7月18日時点)

警報情報

  • 手足口病の定点当たり報告数は、潮来保健所管内(11.38)と警報レベル(5.00)を上回る報告数でした。前週よりは減少していますが、茨城県内では5週連続で増加しています。全国的にも増加傾向が続いているため、引き続き予防対策をおこないましょう
  • A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)咽頭炎の定点当たり報告数は、警報基準の8.00の「警報レベル」を上回り、茨城県内で潮来保健所管内(15.88)が最も高くなっています。前週より減少していますが、過去5年間の同週の平均値を上回る状況が続いており、今後も注意が必要です。また、同じ細菌を原因とする「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」が茨城県では過去の同時期の報告数を超えた値で推移し、全国的にも増加しています。急激に症状が悪化することもあるため、38度以上の高熱が出たり、手足の痛みや腫れが増す場合はすぐに医療機関を受診しましょう

増加傾向

  • 新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は、茨城県内で潮来保健所管内(17.31)が最も高くなっています。茨城県内では10週連続で増加、全国的にも増加傾向にあるため、引き続き予防対策をおこないましょう

減少傾向

  • インフルエンザ感染症の定点当たり報告数は、注意報基準の10.00の「注意報レベル」を下回りましたが、茨城県内では潮来保健所管内(7.00)が最も高くなっています。前週よりは減少していますが、他保健所管内では「流行期入り」の1.0を下回っているため、引き続き予防対策をおこないましょう

定点当たり報告数とは

県が指定した医療機関(定点医療機関)からの報告数を定点医療機関数で割った値のことで、1医療機関当たりの平均報告数です。定点観測結果同士を比較することで、感染拡大(縮小)傾向の把握ができます。

主な感染症について

新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルス感染症は、2023年5月8日より感染症法上の分類が5類に移行されたことに伴い定点観測結果の公表が開始したため、2023年5月7日以前の定点観測実績はありません。

感染経路

  • 咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染
  • 空気中に浮遊したウイルスや微小な粒子(エアロゾル)を吸い込むことによるエアロゾル感染
  • ウイルスがついた手指で口、鼻や眼の粘膜に触れることによる接触感染

予防対策

  • 換気、手洗いや手指消毒などの基本的な感染対策が有効です
  • 高齢者や基礎疾患のある方が感染すれば重症化リスクも高まります。通院や高齢者施設を訪問する時などは、感染予防として「マスクの着用」が効果的です

帰省等で高齢の方と会う場合、大人数で集まる場合は、感染予防を心がけ体調を整えるようにしましょう

インフルエンザ

主な症状

  • 普通の風邪と同じように、のどの痛み、鼻汁、咳などの症状が現れます
  • 38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などの症状が比較的急速に現れるのが特徴
  • 乳幼児では、まれに急性脳症を、高齢者や免疫力の低下している人では肺炎を伴うなど、重症になることがあります

感染経路

咳やくしゃみの際に口から発生される小さな水滴(飛沫)による飛沫感染です

予防対策

  • 手洗いやアルコール消毒、マスクの着用
  • 適度な湿度(50~60%)の保持
  • 十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
  • インフルエンザ流行時は、人混みや繁華街への外出を控えましょう

インフルエンザの流行に関する警報・注意報について

注意報レベル:基準値は1週間の定点当たりの患者報告数が10以上。流行の発生前であれば今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性が高いこと、流行発生後であれば流行が継続していると疑われることを示します。

警報レベル:1週間の定点当たりの患者報告数が30以上で開始。大きな流行の発生・継続が疑われることを示します。警報の解除は終息基準値(10)を下回ったときになります。

A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)咽頭炎

主な症状

  • 2~5日の潜伏期間の後、突然38度以上の発熱、のどの痛み、苺状の舌(舌が腫れ、赤いつぶつぶができる)などの症状が現れます
  • 熱は3~5日で下がり、1週間程で症状は落ち着きますが、まれに重症化して、全身に発赤がひろがる場合があります。また、リウマチ熱や腎炎の原因となる場合もあります

適切な抗菌薬を開始すれば24時間以内に感染力はなくなるとされています。早めに医療機関を受診しましょう。

予防対策

手洗いやアルコール消毒、マスクの着用をおこないましょう。

手足口病

5歳以下の子どもの感染報告が多い病気で、例年夏季に流行します。

主な症状

  • 感染後3~5日で、軽い発熱に続いて口の中、手のひら、足底や足背などに小さな水疱が現れます
  • 数日間のうちに治ることが多いですが、まれに重症化し、脳炎や髄膜炎などを引き起こすことがあるので、発症した後は注意深く観察しましょう

38度以上の高熱が出る、発熱が2日以上続く、嘔吐する、頭を痛がる、視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が速くて息苦しそう、水分が取れずにおしっこがでない、ぐったりとしているなどの症状がみられた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

予防対策

原因となるウイルスはアルコールが効きにくいため、手指は石けんと流水でよく洗いましょう。また、プールや家庭内でタオルなどの共用はやめましょう。

このページに関するお問い合わせ

健康増進部 保健予防課
〒314-0121 茨城県神栖市溝口1746-1 保健・福祉会館 本館2階
電話:0299-92-0141 FAX:0299-90-1330
メール:yobo@city.kamisu.ibaraki.jp

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