山本家住宅 保存修理工事

ページ番号1002536 掲載日 2021年8月19日 更新日 2022年4月25日

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2021年6月から重要文化財である山本家住宅の保存修理工事をおこなっています。

2022年4月、工事期間を延長しました。

工事概要

工事名
重要文化財山本家住宅保存修理工事
所有者
山本信三郎
工事期間
2021年6月から2023年3月31日
工事内容
屋根全面葺き替えの設計および耐震補強工事
工事費
所有者負担金のほか、国庫補助金、茨城県補助金、神栖市補助金
施設詳細

構造物概要

指定名称
国指定重要文化財山本家住宅
指定年月日
1976年(昭和51年)2月3日
所在地
神栖市奥野谷
構造形式
寄棟造、茅葺き屋根
主要寸法
  • 桁行(横の長さ):19.680メートル
  • 梁間(縦の長さ):10.582メートル
  • 棟高(高さ):7.920メートル
  • 面積:244.383平方メートル

修理工事の概要

2011年度の屋根挿し茅修理から10年が経過し、屋根平茅全面に経年による腐朽や消耗が見られ、茅の葺き替え時期に達しており、竹下地に関しても全体的に緩みが生じている状況です。
茅葺き屋根全面葺き替え工事を実施し、茅解体後下地材の一部を解体し、梁の取り替え補修をおこないます。
工事は2か年で、2021年度は屋根全面葺き替え設計と耐震診断、2022年度は屋根全面葺き替え工事を予定しています。

写真:屋根の一部
茅葺き屋根の一部に緩みが生じ、下がってきてしまっています。
写真:割れた部分の梁
経年劣化によって梁(はり)が割れてしまっています。
写真:保存修理工事の概要を記載した看板
保存修理工事の概要を記載している看板を設置しました。
写真:作業員二名とボーリング調査の設備
2021年7月にボーリング調査を実施しました。
写真:山本家住宅裏から見た足場の様子
山本家住宅の裏側にも工事用の足場が組まれています。
写真:足場からみた茅葺き屋根
茅葺き屋根の近くまで足場が組まれています。
写真:山本家住宅足場設置後の様子
2022年2月に足場が設置されました。

写真:茅が半分解体されている様子

写真:上から見た茅が半分解体されている様子
2022年3月に茅葺き屋根の下側3分の2が解体されました。
写真:家の中から見た解体された屋根
家の中を見ると屋根が解体されているため、明るく日が差し込んでいます。
写真:新しい竹下地となっている様子
2022年4月に屋根が解体された部分に、新しい竹下地がつきました。

修理経過

建築後、1814年から1817年(文化11年から文化14年)にかけ大きな改造があり、その後も小さな改造を重ねてきました。
近年では、1992年(平成4年)から2年間かけ、全面解体修理工事がおこなわれ、建築当初の姿に復元されましたが、この時、建築年が分かるものは発見されませんでした。
その後、2011年(平成23年)の東日本大震災では、津波の被害を受け床上浸水し、土壁は削られ建具は流されましたが、家自体は倒壊せず耐えきりました。

山本家住宅の特徴

山本家は鹿島灘に近い神之池畔にあり、網元をしていた漁家で、名主をつとめたこともある旧家です。建築年代は定かではありませんが、建築の手法からみて、18世紀前半に建てられたと考えられています。

茅葺き屋根の寄棟造で、南正面の東寄りが大きく突きでた曲屋形式、正面と西側面は屋根が軒下に張り出したせがい造といった特徴が見られます。
平面は突出部を含む東端をニワバ(土間)、その西および北奥を床上部とし、ニワバ寄りの南側よりウチエン、ヒロマ、オメエサマ(仏間)、西ヘヤに区画し、これらの西側にゲンカン、オクノザシキ、オクノマの接客部3室を並べ、ニワバ奥にもオダヤとその東室の2部屋を設けています。
また、平面形式は異なりますが、構造は椎名家住宅(かすみがうら市、重要)など、茨城県南部に共通したところがあり、この地方の民家の特性を知る上で、重要な遺例となっています。

良質で保存状態も良く、漁家で国の重要文化財に指定されているのは、山本家住宅を含めて4件しかなく、現代に江戸時代の漁家の暮らしぶりを伝える貴重な文化遺産といえます。

写真:山本家住宅の外観
工事開始前の山本家住宅

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〒314-0192 茨城県神栖市溝口4991-5 本庁舎5階
電話:0299-77-7495 FAX:0299-77-7703
メール:b-sports@city.kamisu.ibaraki.jp

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