産業経済へのご意見・ご提案(平成30年度)

ページ番号1003105 掲載日 2019年6月6日 更新日 2019年9月20日

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海岸の蛤について

ご意見

なぜ蛤かきの規制が強くなったんですか?せっかく蛤がかけるようになったのに、おかしくないですか?

市の対応について

茨城の貴重な海の幸である鹿島灘はまぐりの資源が大変減ってしまっている状況にありまして、平成28年はまぐり漁獲量は99トンまで減少しています。ピークの平成5年1,751トンの約5%にまで低下しており、また、茨城県水産試験場による毎年の調査からも、平成28年の推定資源量は約1,000トン。平成10年の資源量約15,000トンの約6%まで低下しているところでございます。
資源減少の要因は様々でございますが、少なくとも、大規模な稚貝の発生が平成5年以降、約20年もの間なかったことが挙げられますが、ようやく水産試験場の調査から平成26年に大規模発生があったことが確認されました。次の大規模発生が何年後になるか見通せないため、最近発生した稚貝を保護することがはまぐり資源の回復に本当に必要な状況であります。
近年、ルールを無視した潮干狩りでの稚貝の大量採捕や悪質な密漁の実態が増加しており、はまぐりを採捕していた方の死亡事故も発生している状況でございます。
はまぐりは漁業権に基づき漁業者が資源を管理しており、年に数回程度の操業のみを実施するに抑えながら、大切に漁獲もしておりますが、一般の人が潮干狩りを楽しむことを一定のルールのもとで、鹿島灘のほぼ全域で容認していた経緯がございます。しかしながら近年は、1日あたりの採捕量や小さい貝の採捕などルールを守られない方が多く見られている状況でございます。
今や鹿島灘はまぐりの資源の回復にはこれら稚貝の保護対策が不可欠な状況にあるほか、密漁の増加など看過できない潮干狩りの状況があるため、何としてもこれら稚貝を保護するため、鹿島灘で潮干狩りが出来る海岸を4か所に制限せざるを得ない状況に至りました。
漁業権者の方から鹿島灘での潮干狩りについて、全面禁止にしたいとのお話がありましたが、観光等の地元振興の観点も考慮してほしいと、漁業者、茨城県、鹿島灘の大洗町、鉾田市、鹿嶋市、神栖市で協議をおこない潮干狩りの場所を神栖市では日川浜海岸の一部でできるよう残していただいたところでございます。

現在は、漁業者はもちろん県、地元市、海上保安部が連携して、チラシ配布や現地への看板設置をすすめているところで、茨城県ではさらにホームページやSNSを活用して周知に努めております。
多くの人の理解と協力を得ながら、かつてのような豊かな鹿島灘の海を目指し、資源回復に努めてまいりますので、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

  • 部門:産業経済
  • 受付年月日:2018年4月3日
  • 意見の区分:問い合わせ
  • 担当課:水産・地域整備課

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市長公室 秘書課
〒314-0192 茨城県神栖市溝口4991-5 本庁舎3階
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