旧日本軍の毒ガスと有機ヒ素

ページ番号1003728 掲載日 2019年6月6日 更新日 2019年9月20日

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旧軍毒ガス弾の種類

きい剤

化学物質の名称
マスタード(イペリットともいう)
ルイサイト、及び両化学物質の混合物
区分
びらん剤

あか剤

化学物質の名称
ジフェニルシアノアルシン(DC)
ジフェニルクロロアルシン(DA)
区分
くしゃみ剤(嘔吐剤)

みどり剤

化学物質の名称
クロロアセトフェノン
区分
催涙剤

あお剤

化学物質の名称
ホスゲン
区分
窒息剤

ちゃ剤

化学物質の名称
シアン化水素
区分
血液剤

しろ剤

化学物質の名称
トリクロロアルシン
区分
発煙剤

神栖市で確認された有機ヒ素化合物

  • ジフェニルアルシン酸:旧日本軍が製造した嘔吐剤(くしゃみ剤)であるジフェニルシアノアルシンまたは、ジフェニルクロロアルシンの分解生成物もしくは、その原材料として製造されていたものとみられています。
  • モノフェリルアルシン酸:ジフェニルアルシン酸からフェニル基(-C6H5)が1つ少ないもの。
  • フェニルメチルアルシン酸:ジフェニルアルシン酸由来とみられ、フェニル基の1つがメチル基(-CH3)に入れ替わったもの。
    農業用水からジフェニルアルシン酸が検出された4か所の水田にて平成16年に収穫された米から検出されました(この米は市場に出荷・流通はしていません)。また、その水田から収穫された平成15年産米を常食していた方たちの生体試料(爪、髪の毛)からも検出されました。
    しかし、健康への明らかな影響等は現在認められていません。

いずれの物質も毒性等の性状はまだ解明されておらず、環境省の調査結果の公表が待たれています。環境省のページで追跡調査結果が検討会報告として掲載されています。

関連情報

ヒ素について

ヒ素は、地球上に存在する“109の元素”のうち20番目に多い元素で、金属と非金属の両方の性質を持ち、『半金属元素』と呼ばれています。自然環境中や海洋生物体に広く分布しており、人のヒ素摂取の大部分は、海産物摂取によるものです。この自然由来のヒ素化合物は、人が摂取しても毒にはならず、そのまま尿中に排泄されてしまいます。単体の他、様々な化合物として存在します。化合物は、無機ヒ素化合物と有機ヒ素化合物に分類されます。

無機ヒ素

概要
単体および炭素を含まないヒ素化合物
(単体は「金属ヒ素」とも呼ばれる)
化合物の例
ヒ素、水酸化ヒ素、三酸化ヒ素(亜ヒ酸)、五酸化ヒ素、亜ヒ酸ナトリウム、ヒ酸鉛、ヒ化インジウムなど
用途
半導体、合金、医薬品、顔料、殺虫剤、皮革の防虫剤、除草剤、他のヒ素化合物の原料など

有機ヒ素

概要
炭素を含むヒ素化合物
(一般に有機化合物は大小様々な分子の骨組みを形成するのでその種類は非常に多い。)
化合物の例
メチルアルシン酸、ジメチルアルシン酸、サルバルサン、フェニルアルソン酸、ジフェニルアルシン酸など
用途
農薬、顔料、医薬品、飼料添加物、化学兵器など

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電話:0299-90-1147 FAX:0299-90-1031
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環境管理グループ 電話:0299-90-1147

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