令和3年第3回市議会定例会・主要施策事業報告

ページ番号1008768 掲載日 2021年12月21日

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令和3年第3回市議会定例会の開会にあたり、提出いたしました議案の説明に先立ち、主要施策等の経過についてご報告申し上げます。

市長 主要施策等報告

新型コロナワクチン接種事業について

はじめに、新型コロナウイルスワクチン接種についてであります。

市民や事業者の皆さま、最前線で地域医療を支えている医療従事者の皆さま、またその方々を支える多くの皆さまにおかれましては、長期化するコロナ禍の中で感染拡大を防ぐため、多くの取り組みにご理解とご協力をいただき、改めまして心より深く感謝申し上げます。

新型コロナウイルスワクチンにつきましては、5月17日から高齢者の予約をスタートして以来、順次、基礎疾患の有無や年齢ごとに分けての予約受付を開始しており、満12歳以上の方につきましても、8月11日に接種券を発送し、予約受付を開始いたしました。また、大規模接種会場における受付人数も、9月4日の実施分からは1日あたり120人増の510人となり、着実にワクチン接種が進んでいる状況でございます。

これまで接種を実施した医療従事者や高齢者施設入所者、また、職域での接種者を含めますと、10月末までの見込みといたしまして、対象者約86,500人の8割を超える方への接種が可能な体制が整っております。

今後も、接種を希望する市民の皆さんが一日でも早く接種を完了できるよう、国および県と連携して接種を進めてまいります。

新型コロナウイルス感染対策について

次に、新型コロナウイルス感染対策についてであります。

市では、「まん延防止等重点措置」および「緊急事態宣言」が相次いで適用されておりますことから、市内公共施設の利用制限を強化、新規受付を停止し、海水浴場の駐車場と一部周辺道路を閉鎖するなど、感染防止に努めております。

PCR検査につきましては、市独自対策といたしまして、費用の助成対象者を拡充する取り組みを実施いたしました。本拡充では、従来の対象者である65歳以上の方や、基礎疾患のある方などに加え、宣言期間に対応し、64歳以下で特定の要件を満たす方も対象としております。

また、市独自の支援といたしまして、生活困窮世帯に対する神栖市産の米や缶詰等の提供による食料支援をおこなっております。本事業は、8月下旬からホームページ等による周知をおこなっているところですが、今後も積極的に活用していただけるよう効果的な広報に取り組んでまいります。

このほか、国の制度に基づき、総合支援資金の再貸付が利用できず生活が困窮する世帯に対しまして、世帯人数に応じ、最大で3か月間月額10万円の生活困窮者自立支援金を支給しております。

また、子育て世帯生活支援特別給付金として、低所得のひとり親世帯への給付金に続き、ふたり親世帯等の子育て世帯に対しても、その実情を踏まえた生活の支援をおこなう観点から、子育て世帯生活支援特別給付金児童一人当たり一律5万円を支給しております。

新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者への支援といたしましては、プレミアム率30%で販売した「今年も神栖つかエールクーポン」は、販売予定数を上回る申し込みをいただきました。本クーポンは、飲食店のテイクアウトなどにも利用可能なことから、これにより、売り上げが減少している市内小規模事業者への事業継続に対する支援として、一定の効果が得られるものと考えております。

新型コロナウイルス感染症の影響が長引いておりますので、今後も市内事業者の経営状況を注視しながら、必要な支援をおこなってまいります。

さらなる取り組みといたしまして、神栖市を中心とした鹿行地区の感染者拡大は予断を許さない状況であることから、8月26日、鹿行5市長の連名により、県に対する要望書の提出をおこなってまいりました。

内容といたしましては、鹿行地区内における新型コロナウイルス感染症受け入れ病床の確保及び拡大、宿泊療養施設の開設と酸素ステーションの設置、地域の感染症発生状況に応じた情報共有と適切な協議の場の設置、感染症対策を適切に実行するために必要な財政措置、感染者の生活支援体制の構築と適切な支援、国に対するワクチンの安定的な供給及び供給スケジュールに関する積極的な情報提供の働きかけを要望したものでございます。

今後も、市内の感染状況を注視しながら、国や県と強固に連携し、きめ細やかな支援をおこなってまいります。

9月の市内幼稚園・小中学校での対応について

次に、9月の市内幼稚園・小中学校での対応についてであります。

コロナウイルス感染症への不安がいまだ続く中、市内小中学校においては、9月26日まで市立幼稚園を休園とし、小中学校においても原則登校はおこなわないことといたしました。

また、小中学校では、令和2年度より、タブレットやWi-Fi等のオンライン環境の整備および授業におけるICTの効果的な活用に取り組んでまいりましたことから、今回が初の本格的な実施となる双方向のオンライン授業と、プリント学習の併用により、感染のリスクを抑えつつ、児童生徒一人ひとりの学びを保障してまいります。

特に、オンライン学習については、児童生徒に好評で、「自宅でもオンラインで友達と会える」「普段ならコロナ感染症対策のため、学校ではできない家庭科の調理実習をオンラインで教えてもらいながら自宅でできる」など、新しい学びのスタイルとして今後が期待され、先生方も意欲的にオンラインの授業づくりに挑戦しているところでございます。

鹿島東部コンビナート定期修理について

次に、鹿島東部コンビナートの定期修理についてであります。

ゴールデンウィーク明けの5月7日から実施されました鹿島東部コンビナートにおける定期修理が、7月14日をもって終了いたしました。

新型コロナウイルス感染拡大が懸念される厳しい社会情勢の中でありますが、定期修理による安全確保と新型コロナウイルス感染症への対策は、どちらも必要不可欠であることから、県をまたぐ往来時の水際対策の徹底などの感染防止対策を最優先として、茨城県とともに実施企業の皆さまにお願いしてきたところでございます。

このたび、大変厳しい状況の中、無事に定期修理の終了を迎えたことにつきまして、市民の皆さまのご理解とご協力、茨城県のご尽力、企業をはじめとする関係者の皆さま方の感染対策に対する真摯な取り組みに対しまして、心より感謝申し上げます。

地域医療について

次に、地域医療についてであります。

地域医療体制の整備に不可欠な市民の主体的参加と貢献に資することを目的とし、市民の皆さまに「かかりつけ医」や「適正受診」などのテーマをこれまで以上にご理解いただけるよう、7月18日に神栖市役所において、市民5人、医療従事者7人、行政2人による懇談会を、収録会として開催いたしました。懇談会の内容は、8月31日の配信を第一弾として、順次テーマごとにYouTubeの「茨城県神栖市チャンネル」にて配信をおこなうとともに、10月の広報かみすにも掲載する予定でございます。

若手医師きらっせプロジェクトの推進につきましては、医学生セミナー誘致事業の一環として、7月16日に、当プロジェクトの委員であり、また、政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議メンバーである国際医療福祉大学教授の和田耕治(わだ こうじ)先生の御指導のもと、同大学3年生131人への公衆衛生学講座を当市においてウェブ形式により開催し、当市の新型コロナウイルス感染症対策の取り組みを市役所各課職員が説明いたしました。また、7月13日には、本年度第1回プロジェクト推進会議を開催し、新専門医制度の連携プログラムの一層の拡充などの事業計画や取り組み方針を協議決定したところでございます。

また、かねてより課題となっております神栖済生会病院への整形外科医の確保配置につきましては、茨城県とともに都内医科大学に要請を重ねてきており、現在順調に協議が進んでいるところであります。

今後も、地域医療の課題解決に向け、各種施策に取り組んでまいります。

新可燃ごみ処理施設整備事業について

次に、新可燃ごみ処理施設整備事業についてであります。

鹿島地方事務組合が整備を進めている本事業につきましては、7月に建設予定地の引渡しを受け、8月2日に安全祈願祭を執り行い、現地建設工事に着手したところでございます。引き続き、令和6年4月からの操業開始に向け、事業を進めるとともに、現在、事務組合で策定中の「可燃ごみ中継施設整備基本計画」を含め、中継施設の整備等につきましても、事務組合および鹿嶋市と共同で事業を進めてまいります。

スポーツ観光支援事業について

次に、スポーツ観光支援事業についてであります。

令和2年度に引き続き、市内で合宿をおこなう団体を対象に、宿泊料金や貸切バス料金を支援する「スポーツ観光支援事業」を6月17日より開始しております。緊急事態宣言等により夏期は合宿を取り止める団体が多くございましたが、感染症の推移を注視しつつ、これから到来する冬から春にかけてのスポーツ観光の需要喚起に期待をしているところでございます。

今後も、大きな打撃を受けた観光需要の回復に向け、支援を継続してまいります。

オリンピック事前キャンプについて

次に、オリンピックの事前キャンプについてであります。

東京2020オリンピックが8月8日に閉幕し、日本も金銀銅合わせて58個のメダルを獲得するなど、様々な名場面により、たくさんの感動が生まれたことは記憶に新しいところでございます。

当市におきましても、7月18日から28日にかけて、チュニジアカヌーチームの事前キャンプ受け入れを実施したところであり、神之池を使った屋外の練習が主であったことから、市民の皆さまが現役オリンピアンの練習風景をじかにご覧いただけたことや、波崎柳川高校カヌー部の皆さんが合同練習を実現できたことなど、大変実りの多い事業であったと認識しております。

神之池はカヌー競技に非常に適した環境であることから、これを機に、神栖市におけるカヌー競技がますます盛んになるよう、様々な検討をおこなってまいりたいと考えております。

学校ほしほんお届けサービスについて

次に、学校ほしほんお届けサービスについてであります。

図書館の利用を促進するため、市立図書館が所蔵する豊富な資料の中から、児童・青少年向けの約20万冊の本を直接学校で借りることができるサービスを開始いたしました。

令和2年度の試行を経て、中央図書館から遠方の小・中学校、高等学校など希望する11校と連携して実施しているところですが、今後も、対象校を拡大し、子どもたちの読書環境の推進に取り組んでまいります。

令和2年国勢調査速報結果について

次に、令和2年国勢調査速報結果についてであります。

神栖市の速報結果といたしましては、人口95,466人、世帯数が40,427世帯となっております。県内市町村別の人口は、平成27年の前回調査から10市町村で増加、34市町村で減少している中、神栖市においては、944人、3,206世帯の増加となりました。

増加率につきましても、県内9位から県内5位に上昇しており、つくば市、守谷市、阿見町、つくばみらい市に次ぐ結果となっております。

今後も、人口の増加に繋がる施策を展開するなど、地域活性化対策に努めてまいります。

以上をもちまして、主要施策等の報告といたします。

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市長公室 秘書課
〒314-0192 茨城県神栖市溝口4991-5 本庁舎3階
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