令和6年第3回市議会定例会・主要施策事業報告

ページ番号1012201 掲載日 2024年9月11日

印刷大きな文字で印刷

令和6年第3回市議会定例会の開会にあたり、提出いたしました議案の説明に先立ち、主要施策等の経過についてご報告申し上げます。

市長主要施策等報告

地震や台風の発生について

はじめに、日向灘を震源としたマグニチュード7.1の地震や、各地を襲った台風において、被災された皆さまに心からお見舞いを申し上げます。

地震が発生した2024年8月8日に、気象庁は、南海トラフ地震の想定震源域で大規模地震が発生する可能性が普段より高まっているとして、「南海トラフ地震臨時情報」を初めて発表しました。神栖市は南海トラフ地震対策推進地域に含まれておりますことから、市といたしましても、市民への注意喚起をおこなうとともに、大規模災害への備えを改めて確認したところです。気象庁は、大地震などの異常な現象が観測されなかったとして、特別な注意の呼びかけを8月15日に終了しました。

また、8月16日には、台風7号が接近したことに伴い、指定避難所8か所、指定福祉避難所2か所を開設し、最大203世帯312人の方が避難されました。

いつ発生するかわからない地震や甚大な被害をもたらす台風などに対して迅速に対応できるよう、引き続き必要な防災・減災対策を講じてまいります。

まちづくり懇談会について

次に、まちづくり懇談会についてであります。

当懇談会は、市民の皆さまの貴重なご意見をまちづくりに活かしていくことを目的として、地域の皆さまと意見交換する場であります。2024年7月31日をもって、市内8か所での開催が終了し、総勢444人の方にご参加いただきました。

懇談会で頂戴したご意見を参考に市政運営をおこなうとともに、今後も、市民の皆さまのご意見を聞かせていただく場の充実に努め、市民目線に立った市民本位のまちづくりに努めてまいります。

神栖済生会病院新病院整備の進捗状況について

次に、神栖済生会病院新病院整備についてであります。

神栖済生会病院新病院整備については、建築資材や医療機器の高騰などによる事業費増大により、実施設計や建築工事を当面見合わせることとされておりましたが、2024年6月24日に、神栖済生会病院から、事業コストの見直しを主眼とした基本設計の再設計を図っていくことが伝えられました。

市といたしましては、今後とも茨城県および病院と情報共有を図りながら、引き続き必要な支援をおこなってまいります。

ホームタウンデイズ神栖の日について

次に、鹿島アントラーズ「ホームタウンデイズ神栖の日」についてであります。

2024年7月20日に、カシマサッカースタジアムにおいて、なめがたしおさい農業協同組合や昭和産業株式会社にご協力いただき、来場者へ市特産品などの配布をおこなってまいりました。

また、神栖市PR大使のオスペンギンとカミスココくんによるステージイベントを実施し、神栖市にまつわるトークやクイズ大会を通じて、来場者に楽しんでいただきながら、多くの方に神栖市をPRすることができました。

「e.CYCLE KAMISU」成果報告会について

次に、「e.CYCLE(イーサイクル)KAMISU」成果報告会の開催についてであります。

「e.CYCLE(イーサイクル)KAMISU」は、太陽光や風力などの再生可能エネルギーをもとに市内で発電された電気を、事業者を通じて地産地消や都市間流通することにより、電気代の一部を地域活性化資金として地域の活性化などのために還元する取り組みであります。

2024年6月26日に、令和5年度の事業成果報告会を開催し、本事業によって生み出された地域活性化資金の使い道や、事業の実施意義、展望などについて、本事業のパートナーである株式会社まち未来製作所からご説明いただきました。
なお、今年度は、令和5年度までに生み出された地域活性化資金を活用し、防災レジリエンス向上のため、ポータブル蓄電池を寄贈いただいたほか、うずもコミュニティセンターへ定置型の蓄電池を設置いただく予定です。

市といたしましては、今後も引き続き、脱炭素社会の実現を目指す取り組みを推進してまいります。

(仮称)鹿行南部道路について

次に、(仮称)鹿行南部道路についてであります。

この道路は、東関東自動車道潮来インターチェンジから鹿島港北公共埠頭周辺および波崎工業団地へ繋げる計画で、2024年6月24日に国から基本方針が公表されました。
これを受けて、計画する道路の建設促進を図り、鹿行地域の発展と住民の利便性の向上に寄与することを目的に、当市をはじめ、鹿嶋市、潮来市の関係3市で構成する(仮称)鹿行南部道路建設促進期成同盟会を設立し、道路建設の実現に向けて、国などへの要望活動を進めてまいります。
なお、(仮称)鹿行南部道路建設促進期成同盟会の設立は9月中旬を予定しています。

神之池桜守隊について

次に、神之池桜守隊についてであります。

2024年5月24日に、神之池緑地の桜と緑を有志の市民などによって保全していくことを目的とした、神之池桜守隊が発足し、市内外の有志31人が隊員として登録されました。
また、7月27日に開催しました第一回桜守隊育成講座では、隊員25人にご参加いただき、樹木の育成状況や異常の有無などを確認する作業を通じて、桜守隊として活動するために必要な知識や技術を学んでいただきました。

市といたしましては、神之池緑地の魅力をさらに向上させるため、桜守隊への活動支援を通じて、神之池周辺の豊かな緑の環境を、市民の皆さんと一緒に守り・育て、未来へと継承してまいります。

神栖市総合防災訓練について

次に、神栖市総合防災訓練についてであります。

2024年7月14日に、波崎第三中学校区を対象として、洪水を想定した総合防災訓練を実施しました。
訓練では、波崎第三中学校、太田小学校、須田小学校、柳川小学校、波崎柳川高校、若松公民館の計6か所を避難所として開設し、消防団や防災士協議会とともに、避難所への誘導・受入訓練を実施しました。そのほか、国土交通省や自衛隊、東京電力、NTTコミュニケーションズなどにも参加をいただき、防災に関する啓発活動を実施いたしました。また、今回の訓練では、初めてペットの同行避難訓練をおこないました。

今後も市民の防災意識の向上を図るとともに、市職員の防災力向上に取り組んでまいります。

市内に飛来したコウノトリの自然繁殖について

次に、市内に飛来したコウノトリの自然繁殖およびヒナの巣立ちについてであります。

絶滅危惧種であるコウノトリが、市内で自然繁殖活動をおこない、今年生まれた6羽が、6月末に全て巣立ちました。今後は、地元の子どもたちを対象に、巣立ったヒナたちの愛称募集などをおこなっていく予定であります。

市といたしましては、コウノトリの繁殖地に選ばれる豊かな自然を保全するための施策を引き続き推進するとともに、今後は、コウノトリが子育てするまちとして、市内外へのPR活動にも力を入れてまいります。

鹿嶋可燃ごみ中継センターの本稼働について

次に、鹿嶋可燃ごみ中継センターの本稼働についてであります。

鹿島地方事務組合が鹿嶋市に整備しておりました鹿嶋可燃ごみ中継センターについては、2024年7月1日に本稼働いたしました。
本施設は、鹿嶋市内から出た可燃ごみを大型コンテナに圧縮して積み替え、効率的に神栖市内の鹿島共同可燃ごみクリーンセンターに運搬することで、周辺道路の渋滞緩和を図っております。

引き続き、市民の皆さまにとってよりよい施設運営ができるよう、鹿島地方事務組合および鹿嶋市と連携して取り組んでまいります。

移動スーパー「とくし丸」の運行開始について

次に、移動スーパー「とくし丸」の波崎地域での運行開始についてであります。

市と「見守り活動への協力に関する協定」を締結している株式会社セイミヤが、2024年8月22日より、波崎地域において、移動スーパー「とくし丸」の運行を開始いたしました。

「とくし丸」には、日常の買い物支援だけではなく、訪問販売を通じて、地域の高齢者や障がいのある方に異変があった場合や、道路の陥没などを発見した際に市に情報提供していただくことで、市が迅速に対応できるよう、ご協力いただいております。

今後も、安全安心のまちづくり推進のため、民間事業者との連携に取り組んでまいります。

夏祭りの開催について

次に、夏祭りの開催についてであります。

2024年8月3日と4日の両日、知手地区においてかみす七夕まつりが、8月4日には、はさき保健・交流センターにおいてはさき交流夏まつりが、8月25日には豊ヶ浜運動公園および波崎海岸においてきらっせ祭りが、それぞれ開催されました。
各祭りとも、夏祭りらしい出店のほか、地域間・世代間の交流が図られる催しも数多くおこなわれ、多くの方にご来場いただき活気あふれるものとなりました。
来たる9月14日と15日の2日間は、神栖中央公園でかみす舞っちゃげ祭りが開催される予定であり、市内外から多くの方の来場が見込まれております。

引き続き、このようなイベント開催を通じて、活気と魅力あるまちづくりに努めてまいります。

海水浴場の入込客数について

次に、海水浴場の入込客数についてであります。

2024年7月13日から8月18日まで開設しておりました市内2か所の海水浴場の入込客数は、連日の猛暑や台風による影響、また、南海トラフ地震臨時情報による海へのレジャーを控える傾向があったことにより、日川浜と波崎をあわせて、残念ながら約3万7千人に留まりました。

今後も引き続き、安全で安心な海水浴場の運営をおこない、海水浴客の増加を目指してまいります。

夏休み期間中におけるスポーツなどの合宿状況について

次に、スポーツなどの合宿状況についてであります。

夏休み期間中におけるスポーツなどの合宿状況につきましては、総泊数が約10万泊でありました。
また、今年度は、2024年6月14日から16日と、6月28日から30日に、オーストラリアからジュニアおよびジュニアユースの選抜チームなどが訪れ、矢田部サッカー場において開催された大会で、国内チームとの熱く楽しい戦いが演じられました。

さらに、7月13日から15日には、矢田部サッカー場および神栖海浜サッカー場において、「第1回神栖ワールドユースフットボール」大会が開催されました。この大会は、当市が誘致したもので、サッカー界の将来を担うユース選手の競技力向上と健全な心身の育成を図るとともに、世界の強豪選手たちと切磋琢磨し合うことで、将来の日本代表が世界の舞台で戦っていくことを期待して開催されたものです。大会では、スペイン・マドリード州の選抜チームにご参加いただいたほか、国内各地から強豪校のチームが訪れ、激戦を繰り広げました。

市といたしましては、これらの大会の開催を踏まえて、引き続き、本市のスポーツ合宿地としての優位性を全国に向けてアピールしてまいります。

部活動の地域移行について

次に、部活動の地域移行についてであります。

市では、2024年9月1日から、学校部活動が原則平日のみとなることに伴い、休日の生徒の活動の場として、「かみす地域クラブ」を立ち上げ、運営を開始いたしました。
「かみす地域クラブ」では、現在、事務局に登録された指導者を派遣する直営型クラブが計28団体登録されているほか、各団体が指導者の確保などを含め自主的に運営するクラブについても、7団体登録されており、生徒の受け入れをおこなっております。

市といたしましては、「かみす地域クラブ」の運営を通じて、子どもたちが将来にわたり、継続してスポーツ・文化芸術活動に親しむことができる機会の確保と、持続可能で多様な地域スポーツ・文化芸術活動の環境を整えてまいります。

(仮称)神栖特別支援学校基本設計概要に関する説明会について

次に、(仮称)神栖特別支援学校の基本設計概要に関する説明会についてであります。

2024年8月28日に、はさき保健・交流センターにおいて、令和9年(2027年)4月に須田地内に開校を予定している(仮称)神栖特別支援学校の基本設計概要に関する説明会が、茨城県主催で開催されました。会場には保護者の方をはじめ、元教員・障害福祉事業所の方などに出席をいただき、津波対策や進入路の幅員、暑さ対策、トイレの数などのほか、心配事を中心に多くの質問がされ、県教育庁の関係課や市の関係課から、丁寧に回答をいたしました。
市といたしましても、念願であった遠距離通学の解消に資する市内への新設校の建設でありますことから、今後もできる限りの協力をおこなってまいります。

以上をもちまして、主要施策等の報告といたします。

このページに関するお問い合わせ

市長公室 秘書課
〒314-0192 茨城県神栖市溝口4991-5 本庁舎3階
電話:0299-90-1121 FAX:0299-90-1112
メール:hisho@city.kamisu.ibaraki.jp

市へのご意見・ご要望について

回答を希望するお問い合わせ・ご意見は、このページの「お問い合わせ」に記載されている担当部署へ直接お問い合わせいただくか、または、次のリンク先をご確認いただき、ご意見・ご要望をお寄せください。回答にはお名前と連絡先が必要になります。