令和7年第3回市議会定例会・主要施策事業報告
令和7年第3回市議会定例会の開会にあたり、提出いたしました議案の説明に先立ち、主要施策等の経過についてご報告申し上げます。
市長主要施策等報告
地域医療トーク&トークの開催について
はじめに、地域医療トーク&トークの開催についてであります。
2024年10月に開催した地域医療シンポジウムにおける神栖宣言を踏まえ、2025年7月6日に、神栖市若手医師きらっせプロジェクトの一環として、「地域医療トーク&トーク」を開催いたしました。
地域のさまざまな立場の方が互いに尊重し合い、それぞれの思いに触れることを目的として、市民、全国から訪れる学生、きらっせプロジェクト推進会議委員等約40人に参加いただき、産業都市に求められる医療などについて、活発な意見交換をおこないました。
参加者の皆さんからいただいたさまざまなご意見を受け止め、市民・企業の皆さんの参加と協力をいただきながら、引き続き医療体制の強化に努めてまいります。
きらっせプロジェクト特別プログラムの実施について
次に、きらっせプロジェクト特別プログラムの実施についてであります。
2025年7月26日に、白十字看護専門学校のオープンキャンパスにおいて、元鹿島アントラーズ選手の赤﨑秀平さんの特別講演会を開催しました。
本事業は、株式会社メルカリ・株式会社鹿島アントラーズFCとの包括連携協定に基づき、看護学生の獲得・育成を目的として、きらっせプロジェクト特別プログラムの一環で開催したものです。看護師を目指す学生・保護者など約100人が参加し、プロスポーツ選手ならではの体作りや健康管理などの話に耳を傾けていました。
引き続き看護師を目指す若者の機運醸成を図ってまいります。
夏休みメディカル教室の開催について
次に、夏休みメディカル教室の開催についてであります。
神栖市市制施行20周年記念事業として、8月3日にかみす防災アリーナおよび市内医療機関で「医療の現場で学ぶ夏休みメディカル教室」を開催しました。
市内小・中学生や保護者など約180人が参加し、県立中央病院名誉院長である永井医師による特別授業で健康と病気、予防と治療について学んだほか、白十字総合病院、神栖済生会病院、鹿嶋ハートクリニックで手術の模擬体験などをおこないました。
参加された皆さんにとって、よい学び、よい体験となり、将来、当市の地域医療を支えるきっかけとなることを願っております。
神栖市市制施行20周年記念式典について
次に、神栖市市制施行20周年記念式典についてであります。
8月2日に神栖市市制施行20周年記念式典を挙行し、市に多大な功労をいただいた方に表彰状および感謝状の贈呈をおこないました。式典には、姉妹都市ユーリカのキム市長をはじめたくさんのご来賓や招待者、そして市民の皆さまなど、総勢700名の方にご参加いただき、成功裏に開催することができました。
また、式典終了後のアトラクションでは、当市のPR大使でもある柳家三之助師匠の落語をはじめ、太鼓・キッズダンス・フラメンコが披露され、ご臨席の皆さまは素晴らしいパフォーマンスにご満足いただけたものと感じております。
会場の外では、キッチンカーも複数出店し、会場の内外で楽しめる式典となり、市制施行20周年を祝う機運の醸成を図ることができました。
ホームタウンデイズ神栖の日について
次に、ホームタウンデイズ神栖の日についてであります。
9月13日に、メルカリスタジアムにおいて、なめがたしおさい農業協同組合や昭和産業株式会社にご協力いただき、来場者へ市特産品等の配布をおこなってまいりました。
また、神栖市PR大使のオスペンギンとカミスココくんによるステージイベントを実施し、神栖市にまつわるトークやクイズ大会を通じて、来場者に楽しんでいただきながら、多くの方に神栖市をPRすることができました。
ポケふたの設置について
次に、ポケふたの設置についてであります。
この度、株式会社ポケモンのご厚意により、ポケモンのデザインマンホール「ポケふた」が神栖市へ寄贈されました。
「ポケふた」とは、ポケモンと地域の魅力を同時に発信することを目的に、株式会社ポケモンが全国の自治体に寄贈しているもので、それぞれの地域イメージに合わせてデザインされた、世界で一枚のマンホール蓋のことです。
7月18日に神栖中央公園内に設置され、市内外問わず多くの方に訪れていただいております。
敬老会について
次に、敬老会についてであります。
75歳以上の方を対象に、長年にわたって社会に貢献されてきた高齢者の方を敬愛し長寿を祝うことを目的として、9月15日に「神栖市敬老会」を開催いたしました。
式典の部では、高齢者の方へ日頃の感謝の気持ちを伝えるため、小学生による「お手紙朗読」がおこなわれたほか、演芸の部では、中学生による吹奏楽の演奏や有名演歌歌手によるステージが披露されました。
敬老会を通じて高齢者の方が積極的に社会参加をし、その知識と経験を社会に役立たせ、さらに、すべての市民が健康で生きがいのある社会を築いていけるよう、今後も取り組みを継続してまいります。
夏のイベントについて
次に、夏のイベントについてであります。
7月19日に第3回目となる「はさき交流夏まつり」が開催され、イベント当日は、地域団体やプロによるステージ発表や抽選会、消防車やパトカーの展示のほか、子ども達が楽しめる縁日コーナーに約6,000人の方が参加されました。
8月2日と3日には、知手地区にて七夕まつり、8月24日には、豊ヶ浜運動公園にてきらっせ祭りが開催されたほか、9月13日と14日には神栖中央公園において、かみす舞っちゃげ祭りが開催され、市内外より多くの方にご来場をいただきました。
次に、海水浴場についてであります。
7月19日(土曜日)から8月24日(日曜日)まで日川浜海水浴場と波崎海水浴場の2か所を開設し、入込客数は48,239人でした。
2025年は、海水浴場のイベントとして、8月10日に、日川浜海水浴場にてウォータースライダーを設置し、8月16日と17日は、波崎海水浴場にて、神栖市PR大使のオスペンギンをはじめ、吉本興業のお笑い芸人によるビーチフェスを開催し、子どもから大人まで多くの海水浴客でにぎわいました。
総合防災訓練について
次に、総合防災訓練についてであります。
7月12日に波崎第二中学校および波崎第四中学校区を対象として、洪水を想定した総合防災訓練を実施し周辺にお住まいの多くの方にご参加いただきました。
はさき保健・交流センターをメイン会場とし、波崎第二中学校・神栖市教育センター・やたべ土合小学校・波崎第四中学校・矢田部公民館・植松小学校・波崎高校・土合体育館の9か所の避難所を開設し訓練を実施しました。
今回の訓練では、ペット同行避難を実施したほか、消防団や防災士協議会とともに避難所の開設・避難誘導・避難者受け入れおよびタイムライン作成支援訓練などを実施しました。
訓練には国土交通省や自衛隊・東京電力・NTT東日本などにもご協力いただき、防災に関する啓発活動実施にご協力をいただきました。今後も引き続き市民の皆さまの防災意識の向上を図るとともに、市職員の防災力向上にも積極的に取り組んでまいります。
津波警報への対応について
次に、津波警報への対応についてであります。
7月30日午前8時25分頃カムチャツカ半島付近において、マグニチュード8.8の地震が発生し、気象庁より津波注意報が発表されました。
その後、午前9時40分に津波警報が発表され、当市においては、高台への避難を呼びかけ、指定避難所40か所を開設しました。
当市の避難者数は、正午時点で3,500人を超える方が避難しましたが、全体の5割程度が市外の方でありました。夏休み中ということもあり、スポーツ合宿や試合で当市を訪れていた学生や生徒が多く、避難者数としては県内最多でありました。
幸いにも、当市で観測された津波は最大80センチメートルであり、被害もございませんでしたが、今回の対応で、津波警報発表後に発生した神栖済生会病院付近での交通渋滞や、長期休暇期間中のスポーツ合宿等による避難者数の増加などが課題として浮き彫りになってまいりました。
この原因の一つといたしましては、津波浸水想定区域外にいらっしゃった方も、大勢が避難所を目指したことが挙げられることから、今後は、津波ハザードマップのより一層の普及啓発と理解向上を図っていく必要があると実感いたしました。
また、市外からの来訪者に対しましては、市ホームページ等に掲載しておりますハザードマップの事前確認や災害の際にとるべき行動の確認などを、市観光協会や旅館業組合等関係機関の協力のもと実施していただけるよう協議をおこない、今後の災害対応に繋げてまいります。
スポーツ大会等の誘致について
次に、スポーツ大会等の誘致についてであります。
7月19日から21日の3日間にわたり、矢田部サッカー場および海浜サッカー場等において「第2回神栖ワールドユースフットボール」大会が開催されました。
大会には、スペインや中国のチームが参加したほか、国内各地から強豪チーム21チームが訪れ、激戦を繰り広げました。
また、8月1日から8月3日の3日間にわたり、海浜テニス場において「第42回全日本小学生ソフトテニス選手権」が開催され、全国各地から選手関係者など約2,000人の方にご来場いただいたほか、中学生のバスケットボール大会としまして、8月13日から15日の3日間にわたり、かみす防災アリーナにおいて「SHOW DOWN in KAMISU」が開催され、全国各地および台湾から選手関係者など、約3,000人にご来場いただきました。
さらに、スポーツツーリズム推進事業として初の公式国際大会となる「アジア・オセアニアアルティメット選手権大会」が、9月3日から7日の5日間にわたって開催され、13の国と地域から選手関係者約1,400人が参加しました。本大会については、神栖海浜サッカー場をメイン会場とし、市内サッカー場16面を使用しておこなわれました。
この大会は、当市のスポーツ環境、宿泊施設、さらには成田国際空港からのアクセス面の良さなどをプロモーションし、主催者である世界フライングディスク連盟から高い評価を得て、誘致に繋がったものであります。
市といたしましては、引き続き、本市のスポーツ合宿および大会開催地としての優位性を全国に向けてアピールしてまいります。
部活動の地域展開について
次に、部活動の地域展開についてであります。
当市における部活動の地域展開につきましては、他市に先行し国委託の実証事業として2024年9月より本格的に土日については、かみす地域クラブとして活動を開始いたしました。また、重点地域の指定を受けたことにより、バレーボールについてはオンラインを活用した遠隔指導の実証もおこないました。
これらの取り組みは、成果報告書としてスポーツ庁から発信されるだけでなく、地域展開に関する事例集の特集記事としても取り上げられており、他自治体からの問い合わせや視察の依頼が寄せられております。
地域展開を進める上での課題は多岐にわたるものがありますが、地域クラブ活動推進委員会や生徒・保護者・学校・指導者等と連携し、よりよいスポーツ・文化芸術活動の環境整備に努めてまいります。
以上をもちまして、主要施策等の報告といたします。
このページに関するお問い合わせ
市長公室 秘書課
〒314-0192 茨城県神栖市溝口4991-5 本庁舎3階
電話:0299-90-1121 FAX:0299-90-1112
メール:hisho@city.kamisu.ibaraki.jp
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